木の香の家

超高断熱住宅

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木幡工務店

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大工として家づくりに関わって48年になります。高断熱住宅に興味を持つまでは夏は暑く、冬が寒いのが当たり前で、見た目第一の家を何の疑問もなく建てて引き渡してきました。建て主さんもそれが普通だと思ってか、暑い・寒いとクレームを言う人は一人もいませんでした。そんな中、冬の寒い中での引き渡し時の経験が、高断熱住宅に関心を持つきっかけになりました。それは「新築なのになんでこんなに寒いのだろう。」という疑問。それとともに、「何とかしなくちゃ」という思いもありました。当時の新築住宅は柱の太さや材料で評価されておりました、もちろんですが自分もその一員でした。その頃から断熱住宅のことが少しずつ聞かれるようになりましたが、お客さんは勿論のこと大工仲間や協力業者に話をしても、この辺では必要ないよと言われるのが当たり前でした。参考書や雑誌で将来は省エネ住宅が当たり前になるという記事を読んで、その方向に進もうと思いたちました。勿論同業者に対する差別化戦略もありましたが。。。

今から26年前の平成7年頃、初めて高断熱住宅に挑戦することになりました。

断熱は気密性がとれる(高い)ということで現場発泡を採用することにしました。壁50mm屋根50mmの予定でしたが、当時はまだ試行錯誤の段階で、30mmだったり80mmなどと施工にはばらつきが見られました。

しかし、気密測定でのC値は0.5とまずまずの結果だったことから「そんなものかな。」と思っていました。窓はアルミ枠のペアガラス、換気設備は第3種換気です。今振り返ると、なりふり構わずメーカーの薦めるがままに、高断熱住宅に飛び込んだという感じです。迷いながらも外張り断熱工法も手掛けるなど、試行錯誤の建築だったかと思います。

そんな中、平成10年頃新住協を知り会員となりました。

鎌田先生や事務局の会沢さんの講習を聞き、勉強会にも参加する機会にも恵まれました。そして『自分が求めていた理想の家づくりはこれだ!』と感じました。

平成21年全国現場見学会には、Q1.0住宅としては最低レベルのQ値1.9の住宅でしたが施工中の現場を公開させていただきました。

現在は壁の断熱材の厚み220mm(充填120mm付加100mm)を標準仕様としております。10年前には考えられない高レベルです。

季節や外気温に左右されない、理想的な住宅づくりになって来ていると実感しています。

長年大工として関わってきた者の一人として、気候変動の激しい昨今だからこそ、自信をもって提供できるのがQ1.0住宅であると確信しています。

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